パーム油について
当教室では、パーム油の代わりにラードを使用しています。
教室を開く前、自身の趣味として石けんを作っていたときはパーム油を使用していました。石けんの本にも必ずパーム油は出てきていたし、それが当たり前だと思っていたからです。
でも、教室の開講を決め色々と調べだすと、「パーム油問題」というワードが飛び込んできました。
「パームオイルフリーの石けんです」と謳っている教室のサイトを見つけ、よくよく読んでみると、パーム油を大量生産するために森林が破壊され、そこに生息している動物たちの生態系を壊し、絶滅に追い込んでいるという事実。
パーム油は私たちの生活の中でたくさん使用されています。「パーム油」なんて言葉、見たことないし、商品としてスーパーとかに売っていないし・・・と思うかもしれませんが、パーム油は「植物油脂」として明記されていることがほとんどです。大半のお菓子にはこの植物油脂が含まれていますし、外食産業はほとんどのところがパーム油を使用しているはずです。それはなぜかというと、パーム油はとても安価で便利で優れたオイルだからです。
じゃあ、パーム油問題を知ってしまったからには、お菓子も外食もやめなきゃいけない?!
もちろんそうはいきません。
今まで普通に市販のお菓子や外食をしてきた子どもたちに、いきなり今日から「市販のお菓子はダメ!!外食もなし!!」なんて言えないし、自分自身も、「植物油脂が含まれている食品は一切買いません!!」なんて、正直今すぐには出来ません。経済的、時間的問題が関わってくると、いきなり生活を変えることは難しいのも本音です。
だからって、何もしなくていいというわけではなく、まず、現状の問題を「知る」こと、そして、自分に何ができるのかを考え「意識する」こと、最後に、意識する消費者になるように「行動する」ことが大切なのだと思います。
当教室も、内容によってはパーム油を使用しなくてはならないものもあります。そのようなときは、NPO法人などに寄付をしたりしています。自分ではどうにもならない場合は、外部の企業などを通して支援することだって出来るのです。
出来ることを少しずつ。
そのような意識で、今後も皆様に石けん作りをお伝えしていきたいと思っています。
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パーム油問題についての参考文献→WWF
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